IC-PW2とIC-7610の組み合わせのDPD
とてもじゃ無いけど、KWの開局なんぞは無理なのですが、IC-PW2とIC-7610の組み合わせでDPD(Digital Predistortion)が出来る事には興味があります。
高周波に於ける歪み補償には色々な方式がありますが、端末系の機器の場合はDPDが最も有力な方式の様ですし。
PW2のオプションにDPDフィードバック用同軸ケーブル(OPC-2501)が用意されているのを最近知ったのですが、やっぱりフィードバック信号は専用の同軸ケーブルを使う様です。最初は別の接続ケーブルがエラく高価なので、ここに高周波信号を乗せているかと思っていたのですが、そうでは無かった様です。
と言う事は、PW2が無くても高周波フィードバック信号をIC-7610に戻してやればDPDが動作するのでは無いかと思いますが、肝心のRFフィードバックケーブを何処に接続するのかは分かりません。それらしき端子名がPW2にも7610にも無いからです。
まぁ、恐らくPW2の発売と同時にIC-7610のファームが提供されて、どこかの端子がそれになるのでは無いかと思われます。RFサンプラーでも作って実験してみたい所ですね。
ただ、ある程度の飽和パワーの余裕が無いとDPDが安定に動作しない恐れもあります。PW2と組み合わせた場合、トータルのドライブレベルに相当余裕があると思うので、問題は無いでしょうが、、。
しかし、この様な仕掛けが出来るという事はIC-7610設計時からDPDを想定していたのだと思います。フィードバック経路を後から構成するのは無理だと思われるからです。なら、最初からDPD対応無線機で売り出せば良かったのに、、と思うのですが、何か事情があったのでしょう。
IC-7610も発売から随分と過ぎて、その後に競合機種も色々出てきていますがこのDPDで改めて7610に注目しても良いと思います。
って言うか、PW2無しでもDPD動くようにしておくれ >ICOM。
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